鳥タイプ新型インフルエンザの医学的対策

                平成19年(西暦2007年)5月

桐蔭学園

桐蔭横浜大学

医用工学部

臨床工学科

早川吉則

(ユネスコ・アジア文化センター維持会員)

 (日本フォスター・プラン協会会員)  

2007年5月10日以来の訪問者

 近年高病原性鳥インフルエンザが変異し て人から人へと 感染するようになり、新型インフルエンザとして1918年のスペイン 風邪のように大流行し、大量の死者を 出すようになるのではないか と恐れられている(悪くすると世界全体では3億人(20人に1人)が死亡する 可能性が指摘 されている。実際に起こってみないとわからないが、 へたをするともっと多 いかもしれない。 スペインかぜの時、人口稠密な日本では罹患者が多く、 約40%の人口が罹患した。世界平均での罹患率は30%であった(「インフルエン ザの世紀」、加地正郎著、平凡社新書、東京、2005年、43頁)。当時の世界人 口は18億人、日本の人口は5千5百万人であった。 スペインかぜの致死率は約2%〜5%であったが、 鳥インフルエンザ 罹患者の致死率は約 60%である(「人類vs感染症」、岡田晴恵著、岩波ジュニア新書、東京、171頁) 。人口密度はスペインかぜ当時よりもさらに約3倍 稠密になっているが、当時 の罹患率を用いてもあまりにも恐ろしい 数字になる。怖がりすぎるとパニックになって合理的・理性的な対応ができなくなる 可能性がある。 そこで根拠はないが新型インフルエンザの罹患率を 仮に全人口の10%であるとしてみると、 60%の致死率と組み合わせて人口の20分の1を超えている。これは エネルギー危機より長期的には 被害が 少ないが、短期的には耐え難いほどの被害である。このホームページの目的はセンセーショナルに人々を 怖がらせることではなく、いくらかでも人命の 被害を少なくすることである)。 現在までの鳥インフルエンザに罹患した患者の致死率は先に述べたように 約60%でガンの50%より悪い。 またガンより さらにたちが悪いのは伝染することである。被害を減らすには、 罹患率をさげる こと(予防)と致死率を下げること(治療)が大切である。 治療法も良く分からず、患者からの2次感染により患者が増えるので予防が特に 大切である。鳥インフルエンザは現在のところ 鳥から人には容易に感染しないが、ウイルスが変異して、 人から人に感染する新型インフルエンザが発生し、大流行するのではないかと恐れられている。 新型インフルエンザ大流行の予防に は防疫・ワクチンの開発など専門家の活躍が期待されている。しかし鳥インフルエン ザは多数の渡り鳥が感染していることとインフルエンザの感染力が強いことから 先年 のSARSの様に押さえ込むことが難しい。世界保健機関(WHO)を中心とした専門 家は悲観的な見通しを立て、新型インフルエンザが発生するのは時間の問題だと考 えている(「パンデミック・フルー」、岡田晴恵著、講談社、東京、53頁: 「新型インフルエンザ・クライシス」、 外岡立人著、岩波ブックレット、2006年、東京、2頁)。 もちろん新型インフルエンザの 対策には専門家による 医学的対策のほかに 個人的対策 社会的対策も重要である。 素人ながらヒントとして専門家の お役にも立てるのではないかと思い若干の意見を述る。まずワクチンの 開発は受精した鶏卵 を用いる方法でウイルスを増やしこれをホルマリンで殺してワクチンとする。しかし鶏卵で はウイルスの毒性が強いため受精卵が死んでしまう。そこでウイルスをまず弱毒化してから 増やすことが必要である。しかし 弱毒化のため少なくとも 3〜4ヶ月かかり、ワクチンの製造には弱毒化も含めて新型インフルエンザが発生してから半年かか るとされる。このため新型 インフルエンザワクチンは流行の第一波に間に合わない。 これをインフルエンザに比較的強いアヒルや合鴨の受精卵でウイルスを増やす 方式にすれば(インフルエンザウイルスは鴨などの水鳥の腸に住んでおり、通常は水鳥に害のないウイルスである。) 弱毒化のための3〜4ヶ月が節約できるため 、ワクチンの製造が早まり、流行の第一波に間に合う可能性がある。なおアヒルの 産卵数は年間300〜 340個と 鶏より多く、鶏のように 集団で飼う方式を工夫すれば十分な量の受精卵が得られるものと期待される (トリ類のはなし(第5話) アヒル、 田名部雄一著 http://jsla.lin.go.jp/animal-doc/bird-5.htm)。ただしワクチンの製造過程では インフルエンザウイルスの毒性が強いのでインフルエンザウイルスを外にもらさないような 十分に安全な施設で注意して行うとともに 防護衣を着て作業するなど作業に従事する人の安全性にも 十分な注意が必要である。また作業者は新型インフルエンザに比較的強い50歳以上の 人材を活用することが好ましく、万一発病した場合に感染を広げないため、作業の期間中は 自宅に帰らず、管理された宿舎で 寝泊りするようにする。もちろん生きたインフルエンザウイルスがワクチンに混入し ないようにホルマリンでウイルスを殺す工程などの品質管理を十分に行う必要がある。この ためには作業者が作業工程管理表などを間違いなく記入してチェックするとともに、ICチップ(一個5円位の 超小型のICチップが開発中である:「響きプロジェクト」http://itpro.nikkeibp/free/NBY/RFID/20040910/1/)などを 受精卵1つ1つにつけて登録し、コンピュータでも管理するなどの対策が 必要である。もっとも最新の遺伝子工学的手法を使えば インフルエンザの毒性を5日間位で低く出来るという意見もあり、この場合は受精 鶏卵を用いる従来の方式が使える(この可能性は重要なので至急確認する必要があ り、鶏用の 鳥インフルエンザワクチンをこの方法で作って試してみる必要がある。但し大量生産にはやはりかなり時間がかかると思われる)。:「強毒性新型インフル エンザの脅威」 藤原書店 岡田春恵編、東京、2006年、 184頁)。

またインフルエンザの血清療法 を試みる必要がある。方法は鳥インフルエンザに比較的強いアヒルないし 合鴨に鳥インフルエンザウイルスを注入し、抗体を作らせる。この 抗体を含むアヒルないし合鴨の血清 を鶏に投与して 鳥インフルエンザの治療効果を見る。もしこれでうまくいけばつぎは馬に鳥インフルエン ザウイルスを注入して、抗体をつくらせ、この血清を鶏に注入して治療効果を見る (鳥類 と 哺乳類の違いがあるのでアレルギー反応が強く うまくいかない可能性もある:またインフルエンザの毒性があまりに高く馬が死んでしまう ようなら比較的致死率の低い年とった馬を使う。もっとも最新の遺伝子工学的手法を使えば インフルエンザの毒性を5日間位で低く出来るという意見もあり、この可能性は重要なので 至急血清療法でも試してみる必要がある。:「強毒性新型インフル エンザの脅威」 藤原書店 岡田春恵編、東京、2006年、 184頁)。 これがもしうまくいけば(万一 うまくいななくて も)人間用の治療用血清をつくることは比較的簡単である と思われる(ジフテリアの血清療法のために馬の血清 を用いていた経験は豊富であるため)。 スペイン風邪では若者の 死亡率が高かった。これは免疫反応が過剰になり生体が攻撃されたのではないかとい う仮説がある。現在ならばサイクロスポリンなので毒性の低い免疫抑 制剤があり、 逆説的だが少 量投与することで死亡率をさげることができる可能性がある(すでにSARS流行の時に 免疫を抑制するためステロイド剤を大量に用いる治療法が試みられたが あまり功は奏さなっかたそうである。:「インフルエンザの世紀」、 加地正郎著、平凡社新書、東京、199頁)。高病原性鳥インフルエ ンザでも若者の 死亡率が高く( 前出「人類vs感染症」168頁)、そういうことがあるのではないかと思われる。 これは動物実験で確認できる と思われる。人から人へ感染する新型インフルエンザが出現すると感染が一気に広が ると思われるので研究している時間がない。そこで新型インフルエンザが出現するま で待っていないで、鳥インフルエンザに感染した鳥を処分する前に、抗ウイルス薬 タミフルの投与、サイクロスポリン の投与などの実験をおこなってみてはどうだろうか。哺乳類の方が人により近いとい うのであればネズミやフェッレトを用いて実験してみてはどうだろうか 。ただしこれらの医学実験がインフルエンザ・ウィルスに 薬剤耐性等の危険な変異を起こさせる可能性もあるので十分に管理された環境で専門 家が実験を行う必要がある。素人はもちろんのこと、専門家でもいい加減な環境でや ったのでは世界的な大災 害を引き起こす恐れがある。 その他血清療法等の 治療法やアヒルや合鴨の受精卵で製造した ワクチンなどの予防法の動 物実験を行い人間の予防や治療の際の参考にすることは将来非常に役立つ可能性がある。 もちろんこれらの実験も十分に管理された環境で専門家が実験を行う必要がある。 新型インフルエンザ発生すると、航行機等の発達した現代では、1ヶ月以内に世界同時に 多数の患者が発生しはじめて集中した世界的大流行を引き起こすと考えられているので それから研究を始めていたのではあまりにも多くの犠牲者をだすことになる( 前出「人類vs感染症」94頁)。

 

 

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強毒性鳥タイプ新型インフルエンザ発生阻止法の提案 (再度発生の予防も含む)

鳥タイプ新型インフルエンザH5N1大流行の危機とその対 策試案

命助かる 風邪予防法:鳥タイプ新型インフルエンザの個人的対策

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放射線の性質と安全策:動物の行動と対比させて

昆虫の変態に対するX線の作用の研究

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農耕地での色素増感太陽電池による発電

外国語学習と貧困撲滅のための世界一合理的な文字の開発:世界共通文字

英才教育と貧困根絶のための世界一合理的な数字の開発:コンピューター数字

世界で初めての小学校でのコンピューター数字(旧名算盤数字)の教育

てんさいになる?コンピューター すうじ!(こどもよう そろばんすうじ きょうざい)

お子さんを天才・英才に育てません か?コンピューター数字の詳細!

コンピューター数字(旧名算盤数字)の知的障害者施設での教育

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